2007年10月01日

むるウチナー的空間の通り

 今ではすっかりお土産品通りとなってしまった国際通り。ここでは、通りを歩く人も、売り子さんも、流れる時間もおおよそ「ウチナー」を感じさせるものはほとんどなくなってしまった。国際通りでベロをこいでいる身としては、それが非常に残念である。
 街は世につれ変わっていくもの、と言われればそれまでだが、地元の生活の匂いがしない街が持続的に発展していくだろうか。
 今はまだ公設市場やその周辺のマチグヮーにわずかに残る「ウチナー」の魅力が観光客を惹きつけているからいいものの、その公設市場からも地元客は足を引き始めている気がする。市場の商品にもそれが見てとれるという。
 はて、このまま門前町的要素だけで国際通りの将来はあるのだろうか?国際通りの将来を憂えるのはTurbo一人なのか?観光が好調な今だからこそ、先を見越した投資を行うべきなのではないか?国際通りを流すたびにそんなことを思ってしまう。

 そんな国際通りに、ここだけむるウチナー空間が広がるスージ小がある。

 昼間はひっそりとしたその通りがウチナー色に染まっていくのは、宵の内から。
 宵の内っていい響きなんだけど、気象庁さんはわかりずらいという理由なのか何なのか今後は使用しないそうですね。残念です。国語を大切にとか何とか、国語審議会か何か知らないけど、議論している割には、こういう言葉はなくしていくんですね。ま、それはともかく。
そこはかとなく暮れ行くころになると、街頭スピーカーから沖縄民謡が流れ出し、お姉さん(お母さん?)方がドアの向こうに消えていく。決してきれいともいえない昔造りのトタン平屋の長屋風スナックのネオンがぽつぽつと灯っていく。
 国際通りの華やかな雰囲気とは全く違って、少し寂れた通りは、たまに通る人もまたほとんどがウチナーンチュで、通りに流れる民謡や時々ラジオウチナー芝居みたいなのが流れている様と相まって、ウチナータイムが支配する異次元空間となる。

 国際通りに面した入り口付近には、居酒屋や家庭料理の店がぽつぽつと並び、桜坂に近づくにつれて、スナック系に変わっていくのだが、やはり地元客だけでは食べていけないのだろう。観光客を意識したような居酒屋もぽつぽつとできている。









 こないだベロの休憩タイムとして、通りの一番奥の駐車場の前で、何をするでもなく、暮れ行くとおりをボーっと眺めて、ウチナー気分に浸っていると、桜坂で飲んだのだろう、いいあんべーに酔った50過ぎと思われる親父が声を掛けてきて、西町まで自分を連れて行ってくれ、という。本来なら、西町までは行けないのだが、いいあんべーのお父さんにつれなくするのもなんだな、と思い、案内することにした。(ちなみにこのお父さん、結局久茂地でなじみのお店に消えていった。)こういういいあんべーおとうに遭遇するのもやっぱウチナー的だなぁ、とますますこの通りが好きになった。
 もっとも、そういう人ばかりではないのだろうが。。。

 残念なことにこの通りにも開発の波が押し寄せている。通りを進んでいくと虫食い的に駐車場となった空き地や近代的な中層ビルが建っている。

 この通りがむるウチナー空間であるうちに、一度はどこかの店で飲んでみたいと思うTurboである。そしてあのお客さんのようにいいあんべーに酔ってみたいものだ。


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