2007年10月29日

古井戸

 壺屋焼物博物館わきの駐車場の真ん中にポツンとコンクリートでふたをされた古井戸。








ただの古井戸だと思いきや、この井戸は、琉球王朝時代からの由緒ある井戸だそうである。その名は「番所ガー」。

 中をのぞくと、ごらんのとおり、石垣で囲われた立派な井戸だ。深さは結構深い。10メートル程度はありそうだ。
  壷屋が焼き物の里として歴史に登場するのは、1682年。王府が各地に点在していた焼き物の窯をこの地に統合したのが壷屋の焼き物の始まりである。

 王朝時代には、この地には「番所」があったという。番所脇にある井戸だから「番所ガー」というわけだ。琉球王朝時代には、お役人だけでなく壺屋の人々も飲料用に使っていたという。

 数年前までは、ホテルの一角にポンプが残されていて、祈願成就の神様として本島各地から多くの人々が訪れる拝所だったらしいが、そのホテルも取り壊され、今では拝む者もなくさびしく写真の状態で存在している。

 歴史の証人であり、文化財としての価値もあるのではないかと思うのだが、それにしては、ずいぶんな仕打ちではないかと思う。壺屋の案内はこの地から始めるのだが、観光施設としても非常にもったいないと思うのである。
 この地には、将来的に「壷屋陶芸センター」が建設されるそうである。その暁には、またきっと拝所としてきちんと整備されて、祈願成就の神様として多くの人々が訪れるものであろう。それを期待している。



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